産地と消費者をつなぐ流通の要
石田青果株式会社では、神戸市中央卸売市場本場という西日本の青果流通拠点において、全国各地の産地から届く野菜や果物を適切に評価し、最適な販路へと導く仲卸業務を展開しています。市場カレンダーに準じた営業体制により、朝9時から17時までの事務対応時間を軸に、早朝からの仕入れ業務と午後の出荷準備まで、効率的な業務運営を実現しています。
取引先である量販店や食品加工業者、飲食関係企業のそれぞれが求める品質基準や納品形態を深く理解し、産地情報と市場動向を組み合わせた的確な商品提案を行っています。全国の中央卸売市場や地方市場との広域ネットワークを活用することで、地域や季節による需給ギャップを調整し、安定的な青果供給の実現に貢献しています。
現場力と提案力が生み出す事業価値
石田青果株式会社の競争力は、仕入れ・販売・加工・配送という各工程において蓄積された現場知識と、それを統合した総合提案力にあります。営業部門は産地との価格交渉や数量調整を担当し、市場価格の形成に関わりながら、取引先への最適な商品構成を設計しています。
現場部門では入荷した青果物の品目別仕分けや品質チェック、納品先の要望に応じた袋詰めやカット加工など、きめ細かな対応を実施しています。伝票管理や在庫調整といった管理業務と、荷物の積み下ろしや配送準備などの物流業務が連動することで、迅速かつ正確な出荷体制を維持し、取引先からの信頼獲得につなげています。
多様な人材が活躍できる職場づくり
石田青果株式会社は、経験の有無を問わず、青果流通業界で成長したい人材を積極的に受け入れる体制を整えています。未経験者には先輩スタッフによる丁寧な指導のもと、基本的な作業から段階的に業務範囲を広げていく育成プログラムを用意し、経験者には市場での判断力や取引先との関係構築力を活かせる環境を提供しています。
異業種からの転職者も、これまでの職務経験を青果流通の現場で活かしながら新たなキャリアを構築できる機会があります。早朝勤務により午後の時間を有効活用できる勤務形態は、家庭生活や個人の趣味、副業などとの両立を可能にし、それぞれのライフスタイルに合わせた働き方を実現できる職場環境となっています。
歴史と革新が共存する企業文化
石田青果株式会社は1925年の創業以来、約100年にわたって神戸市場とともに歩み、青果流通の発展に寄与してきました。株式会社清浄野菜普及研究所、エム・ヴイ・エム商事株式会社という関連会社との協業により、従来の仲卸機能に加えて、衛生管理や品質向上、新たな流通形態の開発など、時代のニーズに応える事業展開を進めています。
資本金1,000万円の安定した財務基盤と、三井住友銀行、みなと銀行との長年の取引関係により、事業の継続性と成長性を両立させています。工程をつなぐ力を育む仕事の魅力を大切にしながら、個々の事情に寄り添う勤務スタイルを提供し、青果流通における新たな価値創造に挑戦する人材とともに、次の100年に向けた歩みを進めています。


